ラグビー部紹介

神戸村野工業高等学校

神戸村野工業高等学校
大正10年4月に開校した神戸村野工業、兵庫県で唯一の私立工業高校である。
多数の運動部が活発に活動しており、神戸市長田区の本校舎のグラウンドでは水曜日と木曜日の2日間の練習。火曜日と金曜日、週末はスクールバスで走ること小1時間の稲美グラウンドで汗を流す。
移動に時間を要し、帰宅も遅くなる。一見すると不便に思えるが「このスクールバスがあることで、平日でも他校に合同練習に行くことができたり、フットワーク軽く活動ができるのでありがたいです」と顧問の平位篤志先生は語ってくれた。

 

全国大会へ向けて
現在の部員数は39名。経験者は3分の1程度で、初心者が3分の2を占める。
「4月に入学してきた頃はヤンチャな子が多いですが、根は真面目な子どもたちです。半年も経つと人間的にも成長してくれます。ラグビーというスポーツが子どもたちを成長させてくれていると考えています」と平位先生。

 
チームを引っ張るのは3年生の尾崎義輝キャプテンと上野龍バイスキャプテン。
ともに「一人一人の個性が強いけれど、チームとしては目標に向かってまとまれるのが良いところ」と口を揃える。
小学生時代に県内のラグビースクールでプレーしていた尾崎キャプテンと対称的に上野バイスキャプテンは陸上出身。「個人競技から団体競技に変わって、チーム全員でひとつの勝利をめざしていくところにラグビーの魅力を感じます」と充実感を語る。
工業高校らしく、卒業後は2人ともに就職が決まっている。就職活動の面接練習は移動中のバスで繰り返してきた。
3年生として全国大会へ向けての県予選、意気込みは強い。
「伝統ある村野工業ラグビー部の歴史を変えるチャンスと思っています。強豪校が相手でも呑まれることなく、自分たちのラグビーをしていきたいです」と尾崎キャプテンは強く語った。
 

異色の経歴アルマン
高校からプレーする未経験者が多い中で、異色の経歴を持つのが2年生の前田晶満(アルマン)選手。
イラン人の父と日本人の母の間に生まれたハーフ。
小学校ではソフトボール、中学校ではキックボクシングに励んでいた。高校進学後は部活動をするつもりはなかったが、中学校時代の仲良しの同級生がラグビー部に入部したこともあり、ラグビーの門を叩くことになる。
「身体をぶつけて、チームみんなで苦労を乗り越えて勝利をめざすのは楽しいです」とラグビーの魅力にどっぷり浸かっている。
ナンバーエイトとしてチームでも活躍しており「大学でもラグビーを続けたい」と強い意志を持つ。
ラグビー部に誘ってくれた平位先生について「少し怖くて厳しいこともあるが、わかりやすく教えてくれる先生です」と印象を語ってくれた。

 

コンビ指導陣
平位先生を支えるのは岡本安規伸コーチと山下浩司部長。
岡本コーチは東海大学でプレーしていた経験から特にフォワードの選手へ適切なコーチングで力を発揮している。
山下部長はラグビー未経験者であるが、ともに全国大会へ出場したスキー部、バレーボール部を歴任してきた。平位先生のラブコールを受け、ラグビー部の部長に就任。
ラグビー以外の視点を取り入れることで、ラグビーにアクセントを付けたいという狙いからだ。
「自分たちは挑戦者なんで、いろんなことができる。自分たちが考えてきたおもろいラグビーで強豪校に挑戦したいんです」と山下部長は笑顔で語る。

 

FOSTEILS
最後に平位先生にラグビーを通してどのようなことを子どもたちに伝えていきたいかを聞いてみた。
「私自身もラグビーを通して、特に関東学院大学時に当時の春口監督にラグビー以外での人としての立ち振る舞いなどについて学びました。ラグビーが上手くなるのはもちろんですが、子どもたちが人間として育っていくところを手伝いたいです。特に就職する子も多いので、社会に出た時にも困らないようにしてあげたいです」

部員たちの背中には「FOSTEILS」の文字。
「造語なんですけどね。ギリシャ語でFOSは輝く、TEILが星という意味で、輝く星たちという意味を込めて考えました」
指導陣がラグビーを通じて伝える愛情は、輝く星となるラグビー部員に浸透していく。