ラグビー部紹介

西神戸ラグビースクール

西神戸ラグビースクール
1980年代、神戸市西区と須磨区周辺はニュータウンの開発で人口が一気に増加した。
この時期に西神ニュータウンに転居してきたのが遠藤哲和さん。兵庫県芦屋市で活動する芦屋ラグビースクールのスタッフとして活動していたが、地元に多くの子どもたちが活発に遊んでいる姿を見て西神戸ラグビースクールを1989年に立ち上げた。
設立当初は定期利用できるグラウンドもないため、近所の公園を利用するなどラグビーをするために転々としていたが、神戸市の学校施設開放事業のタイミングで、神戸市立竹の台小学校を利用できることになり、30周年を迎える2019年もホームグラウンドとして地域の子どもたちが楕円球を追いかける空間となっている。

 

基本はラグビーを楽しむ
現在の西神戸ラグビースクールは幼児から中学生まで約117名が在籍。菅榮太郎校長を中心に多くのスタッフが、子どもたちがラグビーを楽しんで取り組めるために汗を流す。
西神戸ラグビースクールの基本となる活動方針はラグビーを楽しむこと。一方で勝敗を競うスポーツ、勝つことで楽しい、勝って嬉しいという気持ちを体験してもらうことを念頭に活動している。
「1~2年生はラグビーを楽しんで、3~4年生は組織的な動きを覚え、高学年になったら勝敗にこだわる、段階を踏んで指導しています。特に6年生は兵庫県大会で4位までに入ると、ヒーローズカップ関西大会への出場権を得ることができるので、4位以内を目標にして活動しています」と菅校長は説明する。
子どもたちのサポート体制は手厚い。鳥濱隆一指導部長を中心としたコーチ陣はコーチミーティングを重ねながら指導方法を統一し、子どもたちにわかりやすく伝えていくことを意識している。
「楽しくやろうということを前提に、ラグビーを辞めることになっても、ラグビーで学んだことが他の場面で生きるようにと意識しています。一昨年からは挨拶をしっかりしようということで、学年隔てなく意識して大きな声で挨拶をしています」と鳥濱部長は話す。
また、日本ラグビーフットボール協会が認定する資格の取得も奨励しており、スタートコーチ、育成コーチ、C級レフリーが多数在籍しており、認定講習会などで学んできたことをスクール内で共有してブラッシュアップを図っている。

保護者とのコミュニケーション

ラグビースクールの活動では保護者との綿密なコミュニケーションが重要だ。
スクールと保護者の橋渡しをするのが伊関将司運営部長。
幼児部の主任も兼務する伊関部長は「ラグビーは楽しい、ということをどれくらい子どもだけでなく保護者にも伝えていけるかということを意識しています。子どもたちには、ラグビーしたいと思って欲しいですし、保護者の方にも子どもたちのラグビーを見に来たいと思ってもらえるように、入口の幼児、低学年の練習は工夫をしています」と熱く語る。
西神戸ラグビースクールが主催する交流試合の調整はもちろん、春のハイキング、夏合宿やクリスマス運動会、年始の餅つきなどのイベントも盛りだくさん。
「競技の勝敗はもちろんですが、まず楽しいと思えるところからと、みんなで協力するというところに繋げていきたいです」と企画する伊関部長もやりがいを感じている。

 

日本代表を送り出す
西神戸ラグビースクールでラグビーに取り組む子どもたちに身近で大きな憧れ、目標が誕生したのは2017年6月のこと。西神戸ラグビースクール卒業生として初めて、庭井祐輔選手がラグビー日本代表の桜のジャージに袖を通した。
2018年6月に神戸で開催された日本代表対イタリア代表のテストマッチでは庭井選手が途中出場。駆けつけた西神戸ラグビースクールの子どもたちが観戦する前で雄姿を見せてくれた。
偉大な先輩の誕生は子どもたちに大きな刺激を与え、ラグビーワールドカップの楽しみの一つとなっている。
菅校長は「本大会まで怪我をせずに頑張って、チャンスを活かして日本代表のためにワールドカップで活躍して欲しいです」とメッセージを送ってくれた。

ワールドカップを契機に
80年代から90年代に人口が増加したニュータウンということもあり、少子高齢化の波を受けてラグビースクールの在籍人数も減少傾向。
小学校や幼稚園、保育園へのチラシの配布を継続、日本協会主導の全国一斉体験会の開催などを通じて子どもたちへの門戸を開け続けている。現在は西区を拠点に須磨区、垂水区、明石市、中には北区から通っている子どももいるという。
スクールにとっても一つの契機となるラグビーワールドカップの神戸開催、菅校長はワールドカップへの期待をこう語ってくれた。
「今まで、自分たちの活動(練習や試合)のためにトップレベルのゲームを観るということが出来なかった。ぜひ、地元神戸開催のワールドカップのゲームを観て、自分のプレーやラグビーについて、さまざまなことを学んでほしいと思います」
ラグビーを通して成長する子どものために一丸となる西神戸ラグビースクール。庭井選手に続く、日本代表選手が誕生することが楽しみである。